身体が硬いと痛くなるメカニズム

 

前回は、「痛みの原因は身体の硬さである」と、いう所までお話ししました。

 

身体が硬いと、どうして痛くなるの?

骨格というものは、骨と筋肉で出来ています。

骨と骨は関節によって連結しています。この関節は、外れないように靭帯や関節包などの結合組織で包まれています。

筋肉も骨に付着して、収縮したり伸びたりして骨を動かしています。

身体が硬いという事は、この筋肉がこわばって伸びちじみしにくくなった状態です。

筋肉だけでなく、関節を取り囲む靭帯や関節包も硬くなって滑らかに動かなくなっています。いうなれば、扉の蝶番が錆びてギシギシしている感じです。

ドアの蝶番なら油をさせば良いのでしょうが、人体はそうはいきません。

 

身体にはあらゆるところにセンサーがあります。

このセンサーが身体の中枢である脳と繋がっています。

先ほどの硬くなった筋肉や関節にもセンサーがあります。

動きにくくなった硬い筋肉や関節を無理に動かすとどうなりますか?

そうです、壊れます。

ですから、壊れる前にセンサーが脳にお知らせをします。

「硬くなってますから、無理するとヤバいですよ。」と、言う具合に。

お知らせをキャッチした脳が、このお知らせを「痛み」として認識するのです。

痛いと無理しませんよね。

それで壊れるのを免れるわけです。

 

身体が硬くなると、ろくな事がありません。

 

次回に続く