カイロプラクティックはどのようにして背骨の関節を柔らかくするのでしょうか?
前回お話ししましたように、自転車のペダルがとても滑らかでスルスルと漕ぐ事が出来れば、足は疲れなくて快適に走ることが出来ます。
背骨の関節だって柔らかくて滑らかに動いてくれたなら、身体に余計な力を入れなくても楽に動いてくれます。もちろん疲れにくいはずです。
そのように背骨の関節を滑らかにスルスルと動くようにしていこうというのが、カイロプラクティックです。
では、カイロプラクター(カイロプラクティックを行う施術者)は、どのようにして関節を動きやすくしていくのでしょうか。
先ず皆さんが「カイロプラクティック」と言うと頭に浮かべるのが、腰をひねったり、背中を延ばしたりして、背骨をボキボキ、バキバキ鳴らす施術じゃないですか?これは、カイロプラクティックとしては伝統的と言うか、古典的と言うか、昔からあるテクニックです。ガンステッドテクニックというのが代表的なテクニックです。別にボキボキバキバキ鳴らすのが目的ではないのですが、関節を瞬時に動かすと関節内に溜まっていたガスが動くとか放出されるとか、真空状態の関節内が急に広げられて圧轢音がするとか諸説あるようです。要は、硬く動かなくなった関節を瞬時に動くようにする手技です。
「そんな乱暴なことをして大丈夫なの?」
大丈夫です。そんな乱暴なことは致しませんのでご安心ください。
でも最近はガンステッドテクニックを使いこなす先生も少なくなってきました。本来は、瞬時に関節が動きやすくなり、身体も早期に改善される優れたテクニックですが、私も今はあまり使いません。
乱暴なことは致しませんが、とは言え身体の華奢な女性や、ましてお年寄りにはやはりリスクを伴います。骨粗鬆が進んでいればちょっとしたことでも圧迫骨折の危険がありますし、緊張した靭帯を急に伸ばせば、やはり怪我につながります。特に頚椎(首の背骨)のスラスト(動かすこと)は日本のカイロプラクティック業界では禁止されているはずです。
ですから、筋骨がしっかりされた若い方ならご希望があればやらせて頂きますが、ほかにも無理のない優れたテクニックが色々ございます。
そのような安全で効果の高いテクニックについて次回にお話ししたいと思います。
次回に続く
- 投稿タグ
- カイロプラクター, カイロプラクティック, ガンステッドテクニック, 安全性