■ギックリ腰になってしまったら
ギックリ腰は、なった事がないと分からない辛い腰痛です。
今これを読んでいらしゃる方は、まさにギックリ腰で苦しんでいる方かもしれませんので、どうしたら良いか、なるべく手短に説明いたします。
■ギックリ腰とは
急性腰痛症という言い方もあるのですが、何らかの原因で腰部の筋肉が急激に痛む症状をいいます。
病名ではなく、症状を表していますので、原因は違っても急に腰が痛くて動けなくなったり、腰部の筋肉の痛みで動作に制約ができたりしたらそれらを総称してギックリ腰と言っています。
■ギックリ腰の原因
最も多いのが、筋肉の疲労蓄積タイプです。疲労が蓄積し、固く伸縮しなくなってしまっている腰の筋肉に、急激な負荷(重いものを持ち上げる、かがむ、立ち上がる、クシャミをする等)をかけた時、腰の筋肉が対応しきれず、筋繊維に傷が付き、一気にその筋肉が収縮してしまう事で、激痛とともに動けなくなってしまうパターンです。
腰椎椎間板ヘルニアが原因になっている場合もありますが、この場合は腰痛だけではなく、左右どちらかの足のももの裏から足先にかけて痛みやしびれが走るはずです。
■ギックリ腰の対処
程度によって多少違いますが、どのような場合でもまず必要なのが、「安静」と「冷却」です。
痛いと思ったら、少しでも楽な姿勢で動かないこと。
そして、痛む腰を氷で冷やします。氷嚢 (ビニール袋などに氷を入れたもの)を痛い所に押し付けます。そのまま3分以上我慢します。患部から氷嚢を離すと、しばらくすると患部が暖かく感じますので、また氷嚢を押し付けます。これを4~5回繰り返します。
「冷却」が終わって、もし歩くどころか、立ち上がることも出来ないぐらい痛む方は、かなりの重症です。しばらく楽な姿勢(おそらく右か左を下にして横に寝て、少し膝を曲げていると楽かもしれません)で「安静」にしている他ありません。
症状が軽い方は歩くぐらいは出来るでしょう。しかし、無理は絶対にいけません。「これならなんとか作業が出来そうだな。」なんて、とんでもありません。すぐに重症化してしまいますよ。今日の仕事は諦めて、歩いてこられる様なら当院へご連絡ください。
全く歩けないほどの重症の方は、ご来院の道中の無理が、かえって症状を悪化させてしまう事もございますので、2~3日安静にして、歩けるぐらいになられましたらご来院いただく事をお勧め致します。
■当院のギックリ腰への施術法
当院でのギックリ腰の急性症状の対処法は、収縮して硬く伸びなくなっている筋肉を弛緩させ、腰椎を始め骨盤にある関節の可動域を回復する様々なテクニックを用います。特に、仙腸関節や股関節へのアプローチが重要になります。
また、傷ついて炎症を起こしている腰部の筋肉は、直接アプローチすることなく、他の部位を用いて遠隔的に患部を弛緩させていく方法を取る場合もあります。
いずれにしましても、初回の施術で少しでも楽になると思われますが、いくら普通に歩けるようになったり、かがんだり動けるようになっても、決して完治した訳ではないと言う事を、肝に銘じておいてください。
つまり、急性期の施術は、あくまでも痛みを少しでも早く楽にしてあげるテクニックです。
やっと痛くなくなった腰部の筋肉に、再び負担が来ないように、しっかりと身体のバランスをとってゆく事がとても重要です。
■ギックリ腰は癖になる?
よくギックリ腰はクセになると言いますよね。
答えとしては、何も対処をしなければクセになります。クセという言い方は、あまり的確ではないかもしれませんが、筋肉の疲労の原因になっている骨格の歪みや、関節の硬さを改善していなければ、何度でもギックリ腰になります。
またギックリ腰を繰り返すうちに、椎間板ヘルニアになってしまう事もあります。
初めのうちにしっかりと治療し、予防に心がけ、二度とあの辛い一撃を食わぬようにしましょう。
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